絶望

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たらも、ぶらっくばすの声を聞いていた。 「(あの子…飼い猫だったのね…。汚れを知らなかったのは、そのためかしら…?)」 「主、よそ見をしている場合ではないぞ。こちらの状況も深刻だ…。」 すでに、まぐろたちの周りには、さっきの稲穂のような集まりができていた。 「そうね…ここまでいるなんて、予想外だったわ。でも、あんたこれしきの事で諦めるつもりじゃないでしょう?」 たらが意地悪っぽく言うと、まぐろは澄ましたように笑った。 「ふん、無論だ。主こそ、逃げたいのならば、いつでも逃げ道を作ってやるぞ。」 まぐろがそう言うと、たらもクスッと笑った。 「『女は度胸』よ😉。」 「その意気だ!😏」 そして再び戦闘になった。 まぐろは、下っぱたちを相手にしながら、俺の方に目をやり、何かを呟いた。 「(問題はあっちの方だな。かつおよ、今その女を救えるのは主だけだ。立ち上がれ!)」 まぐろの声は俺には届かなかった。
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