絶望

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「無駄な足掻きだ。そこで、この女が俺の物になる様を、じっくり見ておけ。」 ぶらっくばすは嫌らしく笑った。 俺は自分の無力さを呪った…。 何もできない…。 惚れた女すら救えない…。 ……惚れた…? 俺…あいつに…おかかに惚れてたのか…? ……今になって気付いても…遅いよな…。 迫るぶらっくばすに、おかかはさらに抵抗した。 「いや!やめ…て!やめて下さい!!」 すると、ふとした拍子に、おかかはぶらっくばすの顔を引っ掻いた。 ぶらっくばすは、怒りの表情に変わる。 「大人しくしていろ!!このアマ!!」 そう言って、おかかの顔を思いっ切り引っ掻いた。 おかかは気を失ってしまった。 「………!!!」 その瞬間……。 おれのなかでなにかがはじけとんだ………。
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