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まぐろとたらも、そんな俺を呆然と見ていた。
「何なの?あれ…?すごいプレッシャー…怖いくらいだわ…。」
「奴の気…つまり、オーラと呼ばれる物だな…。あの凄まじい気が、目にした物全てを圧迫させる…。その様は…まさに獅子。百獣の王…獅子だ…。」
まぐろが、汗だくになりながら言った。
たらは少し疑問を感じた。
「でも…あいつのどこにそんな力が…?ライオン並の気迫なんて…ただの野良猫が持ってるわけないじゃない。」
まぐろはそれに対して、首を振りながら言った。
「我にもわからない…。もしかしたら生まれながら持っていた物なのかもしれぬ…。ただ、わかるのは…。今のあやつに逆らえる者はいないという事だけだ…。我も、今にも押し潰されそうだ…。」
周りを見ても、誰も俺に向かって来る奴はいなかった。
ただじっと、俺を見つめているだけ…。
中には、泡を吹いて気を失う奴もいた。
俺は、ぶらっくばすの目の前までたどり着いた。
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