事の始まり

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思考のほうが一段落つくと、体中にどっと疲れの波が押し寄せてくる。 ジェイはその場で眠りこんでしまわぬように慌てて立ち上がる。 天蓋が夜の帳のように上を覆うベッドに移動すると、倒れるようにその柔らかな海に包まれる。 意識はすぐに羽を休め、深淵の闇に呑まれていった。
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