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ラディスがその白い手をカントの顎にかける。
そして、そのまま顔を近づけ、二人はそっと……唇を、重ねた。
鼓動が速くなる。
見てはいけないものを見たような気がして、ジェイの胸には動揺が広がった。
何だろう、今のは…。
ジェイは窓にかけた手を引っ込めて寝台に引き返したが、そこに潜り込む気にはなれなかった。
毛布を引きずり下ろすとそれに包まって、毛足が長い絨毯が敷き詰めてある床の上に横になり、再び意識を闇に開放した。
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