邂逅

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      ‡1‡ 明け方の空気はどこかよそよそしく、カントの体をいつものように通り抜けてはくれない。 積もった落ち葉が層になって、踏み締めるたびにやんわりとした反応を返す。 この数え切れない落ち葉たちが森の生命を支えていることをカントはひしひしと感じる。
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