第十一章

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綿菓子の甘い香りが漂う7月 あやはまた達也に命令されていた 彼女になったものの変わったのは肩書きだけのような気もするがそこは考えないようにした 「あや~おいで」 達也はいつものようにあやを呼び寄せた 嫌な予感はしながらも借金帳消しのため必死に頑張ろうとするあや そんなあやに一本の空き缶が手渡された 「…え?なんですか達也様これは…」 不安そうな顔立ちであやは尋ねた 「それはあやが日頃頑張ってると思って感謝の気持ちで用意した缶ジュースだから飲め」笑顔で言う達也にちょっと感心しながらこのまま捨てるのもどうかと思いあやは飲んでみた ごくっごくっ 「…なんか苦くないですか??」あやは飲んだ感想を達也に言った瞬間ふらつきだした 「あ…あれフワフワするんですけどぉ」 「あ!!!!大丈夫か?あや」 心配そうに言っているが顔は満面な笑みだった 「あ!すまない。これはお酒だったわ(笑)まあ俺が介抱してあげるから」 と言うと達也はベッドに連れて行った あやの上服のボタンを一つずつ外していき最後の一つになった その瞬間あやは急に起き上がった 「なに脱がせてるのぉ?そんなに私と遊びたかった?のかなぁ」 普段の性格と全く違うあやをみて達也は唖然としていた 「ふふ私も脱がせてあげるのぉ~♪」あやは達也の上に跨りボタンを次々と外していく 「ほら♪脱げた」 手を達也の後ろに回し優しく触れていく 「ぅう!!!!あや止めろ!!!」「!…誰に向かって口利くの?ちゃんとやめて下さいあや様でしょ?」達也は何も抵抗ができなかった こうして後一時間はこのやりとりが続くのだった 全てその時の事はあやは覚えていなかった
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