第一章

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驚いたような顔になり、霞と柿崎を見る。 柿崎「は?玉子?一体何なんだよ・・・」 霞「そう、その卵?って一体・・・それに、さっきの怪獣は?」 二人の口から、次々と言葉が放たれる。 山本「あー、分かった分かった。話は聞くから、一旦黙って。」 両手を上げて、二人の質問を止める。 山本「話は聞くし、知ってもらいたい事もある。だから、今から家に来てくれ。」 柿崎「え?お前の家?」 知り合ってから、たったの一度も柿崎は山本の家に行ったことが無かった。 山本の家に行こうとすると、「汚いから」とか、「用事があるから」とか、「飼ってる猫が病気だから」等々の言い訳を聞かされた。 そんな山本から、家に来てくれて言われて、驚かない筈はない。 霞「・・・」 霞は、何も言わない。 ただ、目だけはキラキラと輝いていた。 山本「おーい?松針さん?」 心配になり、霞の顔を覗き込む。
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