第一章

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霞「お姉さんみたいな・・・?それって、どういう意味ですか?」 首を傾げながら、聞く。 七瀬「ある事情で一緒に暮らすことになってね。あたしの方が年上だから、コイツの面倒みてるってわけ。だから、お姉さんみたいな感じかな。」 葉一の頭を撫でながら、笑顔で言う。 山本「や、止めろよ、はす姉。」 霞(はぅっ!?) それに、過剰に反応する。 霞(や、や、や、山本君の頭を撫でてるーーー!!!???) 顔を真っ赤にし、頬を膨らませ、目には微かに涙を浮かべる。 七瀬「よしよし、葉一。」 霞「あ、う・・・」 悔しさと嫉妬心から、言葉にならない声を出してしまう。 山本「なぁ、はす姉、松針さんをからかうの止めなよ。」 頭を撫でられながら、不平を言った。 七瀬「んー、そうね。」 そう言うと、山本から離れて、霞の方に向き直る。 七瀬「からかってゴメンね。あたしは蓮川七瀬。ヨロシク。」 今度は霞の頭を撫でながら言った。 松針「あ、はい。あたしは松針霞。よろしくお願いします。」 この年になって頭を撫でられているのが恥ずかしいのか、頬を朱に染めながら、小さい声で言った。
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