17人が本棚に入れています
本棚に追加
霞(これ以上あたしの気持ちを抑え込むことは誰にも出来ない!たとえ、世界中の軍隊が出動したとしても止めれない!それほどあたしの想いは強いんだ!!!)
静かに拳を握り締め、ガッツポーズを取る。
先生「松針!聞こえんのか!?」
霞「ほぇっ!?」
突然先生に呼ばれて、自身の脳内妄想から覚めて、現実世界に呼び戻される。
呼び戻されると同時に、驚いて自分でも分からない奇声を発してしまう。
あっはははは!
教室が笑いの渦に包まれる。
その原因を作った本人は、恥ずかしさから顔が燃えているのではないかと思うくらい赤く、熱くしている。
そんな中、チラッと山本の方に目を向けると、やはり他の人と同じで、笑っている。
霞(さ、最悪・・・)
恥ずかしさから、顔を下に向ける。
「霞、あんたまた葉一くんでも眺めてたんでしょ?」
いつも仲良くしている友達から、笑いながら核心を指摘される。
霞(何で告白する前にこんなことになっちゃうのー!!!)
内心で自分の失態を毒づく。
だが、告白をやめる選択はしなかった。
この選択が、霞自身を“日常"と言う名の道からそらす。
それは、柿崎遼もまた同じ。
最初のコメントを投稿しよう!