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柿崎「いい加減断るの一人で出来るようになれよ。」
山本「いや、でもさ、一人よりは、二人のほうが良いって言うかさ。」
柿崎は、はぁ、と溜め息をつく。
柿崎(いい加減女子に慣れろよ・・・)
毎度毎度山本に付き合わされている柿崎にとっては、最もな言い分である。
もうすぐ体育館裏につきそうな時、不意に感じる。
柿崎(ッ!な、何だ!?この、嫌な気配は!?)
嫌な、不気味な、後ろ髪が逆立ちそうな寒気に襲われる。
山本「やれやれ、この学校では初めてだな。」
柿崎「えっ?」
ぼやく山本を見ると、頭をガリガリとめんどくさそうにかいている。
次の瞬間、人間にはどう頑張っても出来ないほどの跳躍力で前方に一飛びして、着地と同時に、これまた人間には出せない速度で走っていく。
柿崎「や、山本?」
それを、ポカンとした表情で見ていた。
ほんの数秒して、山本の後を追いかけた。
松針霞は、今までに無い経験、いや、この後送るであろう人生でも経験しないようなことを体験している。
山本葉一を待っている時に、不意に現れたゴリラみたいな怪獣。
驚く、いや、認めたくないという気持ちが強い。
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