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そんなこと言わないで。
本当に、本当に終わりみたい。
私がタカに、
何をしてあげられた?
いつも、私はタカによりかかって
頼ってばっかで
わがままで、自分勝手で
そんな私が、
タカに何をしてあげられた?
『…私タカに、なにもしてあげれてない』
『そんなことないよ』
タカはまた私の頭をなで、
『俺、なんだかんだいって、ユキに支えられてた』
支え?
支えられてたのは、私の方。
『ありがとな。でも…ごめんな。俺、ユキを傷つけた』
もう、なにがなんだかわからない。
私はどうしたいのか、
タカはどうしたいのか。
これから、どうなるのか。
とにかく
この時、私は
タカがいなくなるのが嫌で
耐えられなくて
とにかく、なんとか引き止められないか
ただそれだけを考えてた。
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