一週間

2/2
前へ
/153ページ
次へ
電話は、何回かあった。 今の状況を思うと、ありえない位、 結構毎日かかってきた。 『今日は何してた?』 『おいしいもの食べいこう』 そんな内容だった。 あの日の後、二回位タカはうちに来た。 二回目も、大変だった。 一回目、初めてのときも、すごく痛かった。 何してみても、本当にすごく痛かった。 多分出産ほどじゃあないけど。 思っていた以上に 流行の 予想外 痛くて 痛くて 続行不可能じゃないかって その状態は、初回も二回目も一緒だった。 タカは、そこそこその辺りのテクニックには自信があるようだったけど、 慣れてないと、 いたいものは痛い。 『初めてが下手くそなやつだと、本当この行為自体が嫌いになっちゃうよ』 って。 タカが相手でも、 この痛み… 正直、この行為自体好きではないかも。 多分、おんなのこは、男の人が思ってる以上に、 処理とか準備とか大変で 慣れてないと本当に痛くて しんどくて マグロとか言われても、 積極的になることは、難しい。 多分、おんなのこはそこまで性欲ないし、 最初はそんなに気持ちよくないと、思う。 だからかな、 なんだか会うのが、憂鬱だった。 でも、 ある日。 確か天皇誕生日。 連絡がぱったりこなくなった。 23日 24日 25日 町はクリスマス色に染まって イルミネーションはきらきらして みんな、二人で、幸せそうなのに 私は、バリバリバイトしてた。 しかも、よりによって、その辺ではデートスポットのイオンで(笑) 仕事忙しいし、 睡眠時間ないし、 疲れるし、 寂しいし。 やり切れなかった。 電話、なんか自分からかけるのが悔しくて。 でも、意地はるのも限界だった。 25日、クリスマスの夜。 思い切って、電話した。
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!

913人が本棚に入れています
本棚に追加