クリスマスの電話

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『ねえ、私ってタカのなに?』 『なにって?』 『彼女じゃないんでしょ?』 『うん~』 うんかよ! なんだろ、私だけかな? なんでもいいから、肩書きが欲しい。 男の人は、そういうのこだわらないんだろうか。 『またご飯いこうね』 …フォロー? 『…うん』 しっくり来ないまま、クリスマスは終わった。 その後、たまに電話は来た。 でも、クリスマスが終わると、あっというまに年末。 地元の、高校のとき働いてたバイト先が人手不足で、呼ばれたがために、年末年始、実家に帰った。 ばたばたしたし、実家帰るし。 結局一月中旬までタカとは会わなかった。
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