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彼女がどんな人なのか。
聞いてどうするのか。
何も考えてなかったけど、何かしつこく聞いてしまった。
『そうだなぁ…すごく純粋だよ』
話を、まとめると。
彼女は結構お金もちなお嬢様で、
世間知らずだけど、純粋で。
お父さんとか厳しいけど、
それなりに自立してて。
びっくりするくらい束縛激しいけど、
それだけタカのことが好きなんだ。
『そっかぁ…』
必死で平静を装ったけど、
内心は、
聞かなきゃよかった、と
後悔。
なんだ、
なんだかんだ言って、タカも彼女のこと大好きなんじゃん。
なんで私なんかにちょっかい出したの。
『…結婚しないの?』
聞く所によると、タカは24歳、彼女は27歳。適齢期だ。
『それは、お前には関係ない話だろ』
『あ、そうだね』
きっつい…
確かにそうだけど!
きついよ。その言い方。
この会話が終わり、沈黙が少しあった位に、家についた。
車を止め、私がおりると、なぜかタカも降りてきた。
『…』
私が何も言わずに家に入ると、当然のようにタカが後から入ってきた。
『帰らないの?』
もはや定位置なのか、
ベッドに寝転んだタカは、帰りそうになかった。
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