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『もう眠い』
『泊まってくの?』
『うん~』
て、もう寝てるし。
私は顔洗ったりしたあと、着替えて、ふとんに入った。
しばらく普通に寝ていると、タカがじゃれてきた。
またもやそういう雰囲気になったが、私は拒んだ。
『なんで?』
不思議そうに聞くタカ。
『だって、彼女に悪いじゃん』
というか、浮気相手とか、そういうの嫌なんだって。
二番目は、嫌。
『お前なぁ、そういうの、あれだよ』
『なに?』
『彼女に悪いってセリフ、彼女と別れてっていう風に聞こえる』
…確かに。
でも、自分がされたら嫌なことは、顔知らない人に対してもしたくない。
『そういうんじゃないけど…なんとなく嫌じゃん』
精一杯、反抗したつもり。
『でも今更じゃない?』
今更、って
だからお前が言うなー!
そして、また流されてしまった。
どうしてこうなんだろう。
私はこんな関係はいらない。
でも、流されてしまうのは、
やっぱり
居心地がいいからだろうか。
一緒にいて落ち着く。
それは一人暮らしの寂しさから、人肌恋しいだけかもしれない。
でも、
なんとなくだけど
一緒にいたいなって
思った。
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