―第二章―二大勢力

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「スター・プラネッツは元は五人の異世界人の集まりだった。まあ、お前の世界の人間じゃないと思うけど」 「リーダーは雷のグライダー。それに三銃士と呼ばれる、氷炎のプロト、格闘王マックス、斬撃のスカル、そして偵察兵、音速のフライト」 「こいつらの持つ技術は、アンダー・アースの奴らよりも上だった。それで今では、残りの3分の1がスター・プラネッツ側について戦ってるってわけ」 「ヘェ、そうなんだ」 二人で話をしている時だった。クロスが部屋に入ってきた。 「ウィザール、コレハキミノカイ?」 そう言って古ぼけた本を手渡した。異世界に吸い込まれる前に拾ったあの本である。 「あ・・・・・・ありがとう」 そう言って受け取ろうとしたが、ジャックがそれをかすめ取った。 「あ、おい、返せよジャック」 だがジャックはそれには答えず、本を流し読みしたあと、ウィザールにこう言った。 「ウィザール!お前、もうすぐ元の世界に帰れるぞ!」
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