―序章― 異世界の扉

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三年前・・・・ 気まぐれに遺跡にやって来たウィザールは好奇心のまま進んでいた。その奥にあったのが、あの棺桶だった。 棺桶にはΧマークの封印がついていた。 今のウィザールなら警戒するところだが、その時のウィザールは、なんと棺桶の封印をといてしまった。 棺桶の中から、灰色のなにかが起き上がった。中心に白い目、左右に剣のついた黄色い帽子をかぶっていたそれは、左目と長く伸びた左の爪が赤、右目と爪が青だった。そのなにかはこう言った。 「我の眠りを妨げるのは誰だ」 「し・・・・しゃべった!?」 「我が名はクロル。古の機械龍を封じし者なり」 それを聞いたウィザールは驚いた。クロルとは、この世界に語り継がれている伝説に出てくる兵器の名だからだ。 「じゃあ、ここが『エターナル・フィールド』?」 「我は再び機械龍が目覚めた時に再び封印できるよう、力を溜めていたのだ」 「我を目覚めさせた罪を死をもって償うがいい!」 そして一気に襲いかかって来た!
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