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そう思ってしまったが最後…………
皆がなにやら図工に取り組んでいるにも関わらず………
私は…
右手の人差し指で………
ハサミの刃をゆっくりと………
ある程度の力を入れながら、なぞってみました……。
[ッイタッ。]
一瞬、なんとも言えない【痛み】が私の指先に走りました…
思ったよりその傷は深く…パックリと口を空けていました………
私は右手を机の下に隠して、その傷の断面を観察していました。
自分の左手で傷口を閉じたり、開いたりを繰り返し………血が溢れるのを見つめていました………
可笑しいですか?
可笑しいですよね(笑)
私はきっと生まれ落ちた時から頭がオカシかったんだと思いました。
ほんの興味本意………
しかしソレは…
【傷】と【血】に溺れ始めた第一歩だったんだと思います。
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