1 始まりは些細な事柄

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××× 私は運が良い。私はそう自負している。自分でも運を持て余しているほどだ。 悪運や不運が全くなく、善い運ばかりが付き纏う。何という幸運体質。 まぁ、今までで一番運が良かったのは、彼にあった時だが。 顔か赤くなりかけたので、私はハッと我に返った。 ……話を戻そう。 現に今でも探しているレベルの、見た目はかなり綺礼。更に料金は一か月一人で一万円、という宿屋を見付けたのだ。 優遇させすぎ!しかも未だ、空き部屋が三つほどある。 しかも捜索時間は僅か20分。 先ほどまでの疲れが嘘のようだ。 色々と不都合があるかもしれないが、そんなのは軍人としての許容範囲だ。 経緯は語らず、宿屋の主人に宿泊を頼むと快くOKを出してくれた。 宿屋の主人に部屋を案内される。 主人はコレント・ウィーストンという名前だった。 因みに、コレントとさんの悩みは、 「客は多いが利益率が低いために、裕福でないコト」 だとか。 コレントさんの話だと、一つの階に部屋は20部屋。一階は受付やロビーで10部屋。合計50部屋の宿屋とのことだ。 「コチラが貴女のお部屋になります」 案内された部屋のナンバーは314。 部屋は最上階の(四階建てだと思っていたが、一部屋の高さが高くて)三階だった。 「ありがとうございます」 とお礼を言うと、コレントさんは、 「いえいえ。それでは」 と、廊下を階段の方に歩いていった。 ××× 部屋に入ると、何か懐かしい雰囲気があった。 と言っても、私の故郷はこんな都会じゃない。 私はとある田舎の出身。 なので『故郷』とあう意味ではなく、『落ち着く』という意味だ。 かなり……とは言えないが意外と広い。かなりの家具と部屋が用意されている。 私は部屋の中に荷物を置き、ベッドに寝転んだ。 ベッドはフカフカで、私が来るコトを予想していたかのようにソコにあった。 暫くして落ち着いたあと、私は最初の問題を考えた。 「さて、どうやって麻薬組織に近付くかな?」 そんな問題を考えながら、私は何時の間にか、すやすやと眠ってしまった。 ○○○ 夢の中……彼にあった時の景色を見た。 その昔、今で言うデビル・リミットの時代。 とある村である少年に出会った。「戦争はなくてはならないが、ない方が良い」。 それが彼のモットーだった。 そして、彼はその村を救うために私達に協力した。 そして、彼は銃を一発だけ敵に撃ち込んでお終い。 彼はそのまま……。
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