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そいつは、訳が分からず呆然とする俺をその場に残し宮本に駆け寄って行く。
親しげに、宮本先生ー!!、なんて叫びながら。
「宮本先生!!良いそうです!!」
「本当!!良かったわねぇ町崎!!これでバスケット巧くなるぞぉ!!」
こっちに近づいて来ながら宮本に零した言葉に俺は一瞬思考が止まり、一気に高速回転するという荒技を体験する事となった。
「ま、ま、ま!!?」
「ママま?」
わなわなと震える俺に宮本が馬鹿な事をいってきた様な気がしたが今はそれどころではない。
「~~~町崎?!!」
「はい!!なんでしょう?」
この俺の前で笑ってる奴は入学式以来一度も学校に顔を出したことのない万年不登校児なのだから。
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