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高校1年の夏。
ついに桐生愛季子と母親が家で一緒に住むことになった。
ただ桐生愛季子の母親が離婚して半年たっていないため、入籍はしていなかった。
俺は今まで家に独りでいることが多かったから正直戸惑った。
ましてや男としか住んだことのない俺には女というのは全く理解出来ない。
俺の向かいの部屋。
そこが愛季子の部屋になった。
荷物整理をしている愛季子に俺は話かけた。
「よお!俺、末永巧!同じ学校だったけどクラス違うし知らなかったろ?これからよろしくな!」
「………知ってるわ。末永くん。不良で有名だったもの。」
「知ってたんだ!なんか嬉しいよ!俺のこと巧って呼んで。俺も愛季子って呼ぶし!」
「……そう。勝手にして。」
チーン。
会話終了。
これが俺と愛季子の最初の会話。
その後もいろいろ愛季子に話掛けたけど会話にならねーんだわ!
そんで俺もだんだん話かけなくなった。
んで7年たった今でも愛季子は苦手。つーか性格合わねえし。
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