家族

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「みんな~ご飯よ~♪」 妻の声。 リッチな俺は、帰りにビールでも…とか思ったがまた腹痛になっては困ると思い、まっすぐ帰宅した……。 今は風呂に入っている。 風呂から上がり…頭を拭きながら食卓に向かった きゃあぁぁ!!! 突然の悲鳴?! 「え?何だ?!」 娘の美奈が顔を隠し俯いていた。 俺を見て悲鳴??? 訳のわからない俺は呆然と立ち尽くす。 「いやねぇ…ちゃんとパジャマ着てきなさいよ」 妻が俺に言う。 「え?パンツは履いてるぞ…?」 「やだッ!お父さんなんかキライ!!!」 娘は、食事もせずに部屋に行ってしまった…。 何が…?俺、何かしたのか………?」 「馬鹿ね…美奈も思春期なんだから、気をつけてあげないと。嫌われちゃうわよ~」 妻が俺に言う。 …あ、そうか…パンツ姿が駄目だったのか… やっと気付いた。 あれから……一週間。 娘は口をきいてくれない……。 今朝、顔を洗っている俺の横を娘が通り過ぎた。 …ふう…「おはよう」も言ってくれないのか…… 俺は淋しい…… 「だから~嫌だって言ったでしょ!!!」 美奈が大きな声を出した 「だって…面倒なのよ、分けて洗うの」 妻が答えている。多分、色物を分けないとか分けるとか、そんな事だな…… 俺はそう思っていた。 「だから、ちゃんとお父さんの洗濯物を私の物と分けて洗ってよ!一緒にされると気持ち悪くて着れないから!!!」 「はい、はい…しょうがないわねぇ…」 …はぁ?…今何て…?? 俺の洗濯物と一緒だと気持ち悪い?! 何て事を言うんだ!!! …ひどい、ひど過ぎる… 俺はバイキンか…? …いや…冷静に…冷静にこの前、貴弘を怒った時妻が恐かった……… 夜にでも、妻に話してみよう。女の子は何かと難しいしな…… 俺は…憂鬱な気分を抱えながら、会社に向かった……………
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