家族

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「みんな~ご飯よ~♪」 妻の声が響く。 もう夕飯か…… あれから…ベッドで拗ねていた俺は、いつの間にか眠っていたようだ。 時計を見る。8時だ。 そういえば…腹が空いたな……… 俺はみんながいる食卓へ行った。 ……俺の席に…食事が…無い…無い~?…何で? 「俺のは?」 「あなたは、お腹痛いんでしょう?食べない方がいいわよ。それに知らなかったから…今夜はすき焼きだし、お肉は消化に悪いから…」 妻が、ニヤリとしながら俺を見て言った…。 ……ううッ…ひどい…… やはり…夕方の一件が尾を引いてるらしい。 妻を叱ったのが間違いだった…。 俺はガックリとしながら寝室に戻った。 …朝から、ろくな物を食べていない…。 …キュルル…グゥ……… 腹が鳴いている。 俺は…今後妻には逆らわない事を誓いながら、眠りについた……。 …いや!眠れないわ!!腹が減って死ぬ…! 俺は夜中に台所に立つ。 暖房を入れたが…寒い! 息が白い…。 何か無いか、冷蔵庫を漁る……。 とりあえず卵は確保した 後は飯だ! 炊飯器の蓋を開けた…。 ご飯は無く…水に米が浸してある。 朝食用か…? 諦めて蓋を閉めた。 ガサゴソと食糧を漁る。 家の中だろ…?サバイバルしてどうするよ、俺。 一人ツッコミをしながら見つけた物は… ラーメン、卵、ソーセージ。 ま、いいか♪ 早速作る…。 …ああ…いい匂いだ…♪ ホントはすき焼きの残りを期待していたんだが… とか…思いながらラーメンを啜った。 満足した俺は…やっと眠りについた………。 炊飯器の…タイマーがリセットされている事に…俺は全然気付かなかった…………… それが…明朝、俺を恐怖のどん底に突き落とす事になる………………! だから~ホラーじゃないから!!!
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