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「おかえり~。愁兄ちゃんっ」
以外にも、声がした
小さい、小学校低学年くらいの男の子が歩いてきた
なっ…、何でいるの?
「由宇…こいつ、奏太。親戚の子供」
「へぇ…こんにちは」
座って目線を合わせる
「こんにちはぁ。お兄ちゃん、この人だぁれ?」
かっ、可愛い~//
「お兄ちゃんの友達だよ~っ、奏太くん」
「お兄ちゃんのお友達!?じゃあ僕のお友達になってくれる?」
「いいよ、奏太くん」
「やったぁ」
奏太くんが万歳した
やっぱり子供ってかわいい
…っていうか愁とは違うね
意地悪じゃないし可愛いし…
「とにかく部屋に行こうぜ」
「あ、そうだね」
促され、愁の部屋に行く
前に来たときと同じように愁の部屋は綺麗だった
それから、二時間近く遊んだ
ピンポーン…
愁が立ち上がって、玄関に向かった
「お母さんかなぁ?」
奏太くんが言った
「奏太、お迎え」
愁が奏太くんを呼びにきた
「はぁい」
奏太くんはカバンを持って立ち上がった
「バイバイ、奏太くん」
「ばいばい、由宇お姉ちゃん。あ、そだ…」
奏太くんが私に近付いて…
ホッペにちゅっとキスしてくれた
「え…//?」
キスされたところを手で押さえる
「由宇お姉ちゃん、大好き!」
「…ありがと、奏太くん」
「えへへ。じゃ、ばいばぁい」
「バイバイ」
また手を振った
奏太くんの背中を見送る
キス…されちゃった
やっぱ小さい子ってかわいい
部屋でニヤけてると愁が戻って来た
「…何、ニヤけてんの?」
「え?…や、ちょっとね」
えへへと笑う
愁が私の隣りに腰掛けた
チュッ…
「…えっ//!?」
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