第一章 ~宣告~

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あっ自己紹介が遅れたね。 俺の名前は藤原 充樹<フジワラ ミツキ> 19歳の現役大学生だ。 今日、病院に来ているのは先日の検査結果を聞く為でその後は帰るだけ…… の…はずだった……   充樹「…あぁ…分かってるよ」 「ホントに分かってるの?私が先生に言われるんだからね」 充樹「明日の講義にはちゃんと出るって…」 「いつも明日、明日って来たこと…」   ………ピッ……   充樹(面倒臭いなぁ…)   1週間前に検査を受けた充樹は今日、結果を聞きに改めて病院に来ていた。 入り口の前でケータイの電源を切ると充樹は受付に向かった。   充樹「先日、健診を受けた藤原充樹ですが」 受付嬢「藤原さんですね…それではあちらの待合室へどうぞ」 充樹「はい…」   充樹は受付嬢に言われた通路を通り、広く沢山の椅子が並んだ待合室へと歩いていった。 そこには『~科』と書かれた札の付いたドアがいくつかあり、充樹は手前の方にあるテレビと向かい合うように座った。 時刻は昼過ぎの為、テレビでは『ごきげんよう』が流れており、充樹は暫くそれを見ていた。   充樹(おっ…今日のゲストは中島 美嘉か…)   充樹がテレビを見始めてから15分がたった頃…   看護婦「藤原さ~ん…藤原充樹さ~ん…」 充樹(おっ意外と早かったな) 充樹「…は~い」   充樹は看護婦さんに呼ばれたドアに向かい、そのドアを開けた。
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