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ホストになるとは言ったものの、まだ働く店は決めてなかった。なぜかと言えば、昼の仕事の方が楽だからだ。出来れば別れて一人で暮らして生きたかった。結局その願いは叶わず、働く店を見つけて働いた。そこの店は、従業員七人しかいないホストクラブで、ホストクラブとしては小さい方の店だった。最初の一ヶ月はおとなしく店の雰囲気をうかがってたけど、それだと自分の給料が少なかったから、二ヶ月目からは、毎日お客さんを一人は呼ぶようにした。お客さんが増えるのはいい事だったけど、お客さんはみんな風俗嬢。自分の身体を売り物にして、お金を稼いでいる人たち。その人たちの仕事は否定しない。だけど、本当に小さい理由で風俗で働いていく。その寂しさをまぎらわすためにあるのがホストクラブ。だからお客さんが増えると、店の営業時間外で、お客さんの相手をしないといけない。一日三時間寝れたら幸せ、という日の毎日だった。その生活が七ヶ月続いた。さすがに体力の限界を感じてホストクラブを辞めた…
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