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僕のオカンが離婚したいと相談してきた。理由は嫁姑問題と、親父の度重なる借金だった。最初のほうは反対していた。理由は、オカンが幸せになれないのと、オカン一人では、アパート、マンションなどの賃貸物件が、借りれないから、僕も一緒に住んで欲しい。と、言ってきたからだ。そうなると、Eとの週末の、お泊りデートが出来なくなり、一緒にいる時間が減るからだ。
Eにすぐ相談した。もちろんEも僕の親の離婚に反対した。しかし、オカンからの毎日かかってくる、電話の向こうで泣いている声に、僕も耐えきれなくなり、わかった、いいよ!一緒に住もう!と、言った。Eにその事を告げたら怒られた。じゃあ、別れる?と、聞いたら、しぶしぶ僕が親と住む事を認めてくれた。確かに、Eの家に近くなるからだ。今まで車で十五分かかっていたのが、三分に縮まるからだ。
この時に元カノMとの思い出、Eとの週末だけの通い同棲、なによりも一番大切な一人暮らしの時間に終止符を打った…二十二歳の夏だった…
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