崖の末端
2/2
読書設定
目次
前へ
/
164ページ
次へ
激しく吹き上げる風が、君の薄い身体を持って逝きそうだね。 ふらつく足元が、いかにもあやしいよ。 しっかり歩いてお行きさ。 両手首に縛られた帯が、白い肌に青痣を作って。 口に噛まされた布に、血が滲んできて。 恐怖に歪んだ顔は、涙に彩られて。 醜い筈のその顔も、どこか。 綺麗だよ。 風に舞う君は、 羽根をもがれた天使のように、軽やかに墜ちていく。
/
164ページ
最初のコメントを投稿しよう!
6人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
0(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!