初めてのお使い
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初めてのお使い
その物語は、英雄ヴォルティスが悪い魔女ドリーヌを退治する、シンプルなものだった。 著者は、ヴォルティスの妻。 まるで、隣に居たかの様な臨場感溢れる表現で、会話すら、さも聞いていたかのような表現だった。 ヴォルティスの話は絵本にもなり、世界的にも、老若男女に至まで知らない者は居ないほどだった。 今から三百年程、前の事ではあるが……。
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