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「…(私はまた…ああなるの…もういやなのに…)」
そう自分に言い聞かせるようにしていたとき…スタジオからまた声が聞こえ始めた。
「…そうかもしれない…」
それは社長の声だった。私はその言葉を聞きたくなかった。
「…でも私は信じたいんだ!最初に会った時、この子はすごい物を持った子じゃないかと…そして実際メイクの才能を持っていた!」
その言葉を聞いた私は驚いた。そこまで私の事気に入っていたことに…そして信じてる事に…。
「…確に斎藤の言うことは分かる!でもそれだけじゃ…やって行けないぞ!」
「…確かに今の時代のモデル界は、COOLではなく激カワモデルだ!その中空がやって行けるかと言うと…無理があるかもしれんが…空なら大丈夫って感じがするんだ!モデル界を動かすようなな!」
その言葉に、佐藤は少しだけ笑い顔になった。空はと言うと、社長の1つ1つの言葉の温かさに、心が温かくなったそして、空は動き出した…。
「…(答えてあげないとね!…たとえ表情がなくても…作り出して魅せる!夢だったモデルになったのだから)」
空は、ポーチからメイク道具を出してメイクを始めた。
その頃スタジオは…
「…まったく斎藤には負けるな!俺も空ちゃんを信じてみよう!お前の感は良く当たるからな!」
そう言った時、空がメイクを終らせ出て来た。二人は空の感じが変わった事に驚いた。
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