濁流

狂

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛みってなにだろう。分からない。だけど痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。生物として本能的に嫌がる。逃げたい。なんでだ？痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いけど痛いけど痛いけど痛いけど痛いけど痛いけど痛いけど痛いんだ。なんだ？分からない。分からない。だけど痛いんだ。痛いのは嫌だ。何故かは分からない。だけど嫌だ。死ぬ感覚がある。死にたくない。なんでだ？死にたい。だけど死にたくない。死にたい、なんて許してはくれないんだ。なんで？分からない。何で死にたくないの？分からない。死んだら全部が終わっちゃうから。全部って何？終わるって何？もしかしたらｱﾅﾀが産まれた時点で終わってたのかもしれないし、死んだら始まるのかもしれない。死んだら終わる、なんて、勝手に人間が考えた馬鹿な想像だ。勝手な定理だ。そうだろう？誰も死んだ後なんて分かりはしないんだ。死んだことがあるっていう奴はいるのか？死んだらどうなるか知っている奴がいるのか？いないだろう？だったら何故死を恐れるのだ？分からない。自分の感情とは裏腹に体が勝手に震えだす逃げろと叫ぶきっとそれは人間(と勝手に人間が名付けた)にプログラミングされた物の一つなのだろう。他の生物よりも優れた知能。感情。それらも全てそうなのだ。ただ、繁殖させる為だけのプログラム。恋愛感情だってそうだ。本当に好きになる人には、それぞれその人が理解している良さの基準があるだろう。例えばそれが容姿や性格、あるいは社会的な地位や名誉……。そう、恋愛感情さえあればより優れた人間の遺伝子を残していけるのだ。こんなに都合の良いプログラムは無いだろう？まあそれによって違う方向へ向けて恋愛感情を働かせてしまう奴も希にいるが、問題は無い。そう考えていくと、世の中を見る目がガラリと変わるだろう。今ｱﾅﾀは何をしている？ご飯を食べている？勉強をしている？遊んでいる？なんで？分からない。楽しいから。美味しいから。お腹が空いたから。怒られるから。色々あるだろう。では何故そう感じるのだ？…もう分かるだろう。全てはプログラミングされていることなのだ。