3人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
朝、いつもと変わらぬふぬけ顔で一騎は出勤した。
「一騎、社長今日はどんな仕事って言ってた?」
と寝ぼけ顔で話しかけて来る男は、ビルという中学からの友人である。
「あ?今日はあいつを壊すんだとさ」
とこうこうと太陽に照らされ目をしかめ、目の前にそびえる巨大なコンクリートの廃虚を見て言った。
「今日はダイナマイトで壊せよ。」
いつも口を酸っぱくして一騎がビルに言っている事である。
「わぁーってる、わぁーってる」
そう言い捨て話も聞かずにソイツの元に行った。
「いつも蹴り壊して怒られているんだからな。」
普通に聞くとすごい会話だ・・・でもビルはビルくらいなら一蹴りで壊せるのだ。
最初のコメントを投稿しよう!