保健室

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二宮の部屋は閉めきっていて薄暗かった。 クーラーがよく効いていて、扉を開けた瞬間、ひんやりとした空気が流れて来たのを覚えている。 そんな部屋の中で、二宮は部屋着のまま、ベッドにもたれるように座っていた。 ユウと土橋っちゃんは床に散らばった物を適当に退かして座ると 『サクちゃんも入り~』 とスペースを空けてくれた。 私も部屋に入って座ると、2人は早速、二宮と喋り出した。 『────────サクちゃんも心配しとったんやで!!なぁサクちゃん?』 急に自分の名前が出たもんだから驚いて、慌てて会話に入る。 『サク~心配かけてごめんなぁ。わざわざ家にまで来てくれてありがとう。』 と言う二宮の顔を見て… 私は安心した…。 二宮が笑顔だったから…。 ホッとして涙が溢れた。 ほんとは自分が被害者なのに、友達に気をつかって。 そんな二宮の優しさが痛いほど伝わってきた。 二宮…もういいんよ。 無理せんでいいんよ…。 その後、4人で散々泣いて笑って『明日学校で!!』と言って別れた。
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