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柔らかく しなやかに その身をくねらせる 猫 すっと伸びたしっぽに つんっとした耳 ビー玉のように輝く眼は 全てを見透かす 汚い嘘も 下手なプライドも お前の乾いた笑顔も 柔らかく 艶やかな その身をくねらせる 猫 すっと伸びた四肢に つんっとした鼻 ビー玉のように輝く眼は 全てを見下す 嘘の笑顔も 下手な相槌も お前の乾いた涙も けれど 猫は お前の元に居るだろう お前の嘘に 辟易しながら… 猫は知っているから お前が独り 泣いてることを…       
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