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入学して1ヶ月。
やっとこの異常に人口密度の高い高校に慣れて来た頃、
事件は起きた。
いつも通りの朝。
無駄に大きい校門を抜けて、校舎に入って行った。
「香澄、おはよー。」
「あ、おはよー。」
玄関でクラスメートの優子と合流した。
「今日の国語当たるんだよねー。どーしよ。」
「ノート見せてあげようか?」
いつも通りの話しをしながら階段を上がっていく。すると…
「なんか人集まってない?」
職員室の前の掲示板に、人が群がるように押しかけていた。
「うえ…密度高…。」
まるでバーゲン会場。
「何かあったのかなぁ?香澄、行こう!」
「え!?ええ~!?」
優子に腕を引かれ、群れの中に突入した。
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