私立東城高校

2/8
126人が本棚に入れています
本棚に追加
/145ページ
入学して1ヶ月。 やっとこの異常に人口密度の高い高校に慣れて来た頃、 事件は起きた。 いつも通りの朝。 無駄に大きい校門を抜けて、校舎に入って行った。 「香澄、おはよー。」 「あ、おはよー。」 玄関でクラスメートの優子と合流した。 「今日の国語当たるんだよねー。どーしよ。」 「ノート見せてあげようか?」 いつも通りの話しをしながら階段を上がっていく。すると… 「なんか人集まってない?」 職員室の前の掲示板に、人が群がるように押しかけていた。 「うえ…密度高…。」 まるでバーゲン会場。 「何かあったのかなぁ?香澄、行こう!」 「え!?ええ~!?」 優子に腕を引かれ、群れの中に突入した。
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!