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今日、仕事中になぜか思い出した。
保育園から小学生時代の頃の友達を。
近所に住んでいたA君
気が合うとかってワケでもないのに(むこうはどう思っていたか知らないが)
よく遊んでいた。
彼は…当時のオレにはよくわからないが、
病気を持っていたらしく
彼の頭…頭皮は、毛が完全に生えない部分と普通に生える部分があり
生える部分は少し長めに伸ばしており
生えない部分はつるつるだったので
オレは、「いっそのこと頭は丸めちゃったほうがいいのに」
と、思っていたが
子ども心に彼を傷付けてしまうことを恐れ
ついぞそのことを言葉にすることはなかった。
彼のオヤジさんは魚屋さんをしていて
自宅から歩いて30分以上掛かる場所に店を構えており
当時オレは「自営業ってなんだかお金持ち~」
と思っていたりしたが
なるほど彼は
しょっちゅう駄菓子などを奢ってくれたりした。
しかし、奢ってくれるのは
決してお金持ちの家庭でこづかいが高いからではなく
彼が母親の財布や上着から小銭を毎日くすねていたのである。
オレもそれは知っていて
実際に彼が母親のコートから小銭を盗むのを何度か見せてもらい
その金で駄菓子を奢ってもらった。
のちにそれはバレてしまい
オレは彼の母親から尋問を受けるハメとなってしまう。
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