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「自己紹介がまだだよっ♪」
ぎこちない笑顔には良からね言葉が浮かんでいた。
「「はい……」」
作者から一言、亜美はこんなキャラじゃないから――。
間違えないでねっ♪
「てか、何作者、逃げてんのっ!」
パラレルワールドに逃げた事に咲姫が気付く。
「よしっ、任せろ!」
その声を合図に、何もない空間に恭一に手が入っていく。
そして、パラレルワールドに手が伸びる。
「いやぁぁぁああぁぁ!
リアルリ〇グだぁぁ!」
伸びた手は作者を掴み、どんどん何もない空間に引きづり続ける。
「行きたくない。行きたくない。行きたくない。行きたくない……」
――バンッ!
「痛っ……!」
「ほらっ、自己紹介するっ!」
咲姫は作者の襟を持ち、作者の体を持ち上げる。
「ジャンル違うから、おいたはダメ……」
歪ませた顔には涙が浮かんでいた。
その姿を亜美がニコニコと眺めていた。
ある意味一番怖かった……。
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