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「私の部屋行ってきて」
怪しい笑顔の妹に言われた通り、妹の部屋に行った。
アイツが来てる…そう思うと胸が弾んだ。
ドアを開けてみると、ベッドに寝ていた。
「…はぁ」
てっきり話が出来るのかと思って浮かれていた俺のテンションは一気に落ちた。
話と言ってもただ喧嘩をするだけだけど。
静かにベッドに近寄り布団に座った。
彼女のあどけない寝顔を見つめて胸の奥がキュンとなると同時に頬が緩んだ。
俺、やっぱりこいつのこと好きだな…と改めて実感した。
そもそも、会う度にする喧嘩の原因は何だろう…。
考えてみるとコイツはいつも俺と仲良くなろうと必死に接してくる。
…原因は俺か。
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