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………どうして悩みを打ち明けようとしたら逃げるのかな? そして掃除サボりですか。 仕方なく一人で掃除を始めた。 保健室の掃除は嫌いじゃない。 「一人で掃除?」 声が聞こえたドアの方を見ると、無表情の彼氏が立っていた。 それだけなのに…たったそれだけなのに嬉しくてドキドキした。 「なんかもう一人の人帰っちゃってさ」 笑顔を作って事情を説明した。 彼は未だに無表情だ。 「そいつ、さっき俺の所に来たよ」 今日の彼は珍しくおしゃべりだ。 嬉しいけど不思議だった。
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