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「どうして私と話す時だけあんまり喋らないの?」 彼が私の隣に座った時に、思わず聞いてしまった。 他の女子は彼のこと、結構おしゃべりだと言っていた。 私だけ……。 「言葉が無いと不安?」 しっかりとした瞳で私の目を見つめられ、私の顔は熱くなる。 気が付けば、手も握られていた。 「不安だよ…」 小さな声で伝えた。 伝わるかわからないけど。 「俺はお前と、言葉が無くても通じ合えるような関係になりたかった。何も言わなくてもお互いの気持ちがわかるように…なりたい」
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