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私は目を大きく見開いた。
こんなにベラベラと自分の気持ちを喋る彼を初めて見たから。
「それじゃ、不満ですか?」
顔を上げると、彼の顔は真っ赤だった。
「照れて…喋れないってのもあるけど」
そう呟いた彼の声が、何度も頭の中でリピートされている。
照れてたの…知らなかった…。
「すき」
また二文字を囁いた彼は、私にそっとキスをした。
いきなりのことで頭が回らない。
「お前の顔真っ赤」
二人の顔は同じ色に染まった、保健室のベッドの上で…。
END
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