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真直ぐ家に向かわずにある場所へ向かった。 いつも寄る空き地についた。 昔はよく、いとこの女と一緒に二人で遊んだ。 そいつ凄い寂しがり屋だから、親が帰ってくるまで側で支えてあげたな。 同い年のくせにガキで困るよ。 そいつの時間は2ヶ月前に止まったままだけど。 4ヶ月くらい前に、煙草を吸ってる俺に、いとこのそいつは必死で止めようとしていた。 『煙草は駄目だよ!』 怒ったような困ったようなその表情を、今でも鮮明に覚えてる。 ムカついて怒鳴った時もあった。
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