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妹が死んでから、何ヶ月が経っただろう。 2つ年下の可愛い妹。 人見知りする私とは違って、人懐こい可愛い妹。 いとこの男の子は、妹が死んだことを知ってかなり泣いていた。 信じられなかった。 あんなに泣いてるいとこは初めて見た。 多分…好きだったんだと思う。 「睡眠中?」 授業中の貴重な私の睡眠時間を邪魔するのは隣の席の男。 「そう。邪魔しないで」 本当は顔を伏せて妹のことを思い出していただけだけど。 「昨日何時に寝た?」 「忘れた」
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