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「あ、花瓶割っちゃったの?」
私は静かにこくんと頷いた。
「はぁ…今日はせっかく早く帰ろうと思ってたのに…」
彼はぶつぶつ文句を言いながらも、片付けを手伝ってくれた。
「あの…ありがとう」
嫌いだったんだけど、悪い奴には思えなかった。
彼はニコっと優しく微笑んで、私の頭をクシャクシャ撫でた。
「先生の所行こうか」
「先生に言うの?」
「大丈夫だよ。心配しないで」
この人は何を根拠にそう言ってるんだろう…。
そう思ってた。
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