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広貴と七海の母は病室へ入った。
『七海?大丈夫か?』
「うん…。ちょっと頭いたいけど…」
『そうかぁ…。』
2人とも少し会話したあと部屋から出ていった…。
帰り道
七海の母が話し始めた。
「七海に容態のことを告げるのはお父さんと相談してからにするね…。」
『…はい…わかりました。』
「相談して決めたら伝えるわね…。」
『…はい。』
2人ともその後は
沈黙だった。
だけど………
この時すでに
七海は自分の状態を
知っていたんだ。
2人の思いをよそに
病室のベッドの上で
七海は涙を流しながら
自嘲気味に笑っていた。
『そっかぁ……。もう私…長くないんだぁ……あんなに涙流した後あったら……わかっちゃうよ…。……』
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