294人が本棚に入れています
本棚に追加
七海の母親と父親の相談の結果
七海に容態を告げることはやめた…
俺も七海の家族も
七海の前では
わざと明るく振る舞うようにした。
だけど……
あれから
三週間近くたった頃に
七海が突然言ってきた。
「ねぇ…広貴?」
『どうした~?』
「…わたしは後…何ヶ月生きられるの…?」
『……えっ!? 何言ってんだよ~七海~! 変な事いいだすなよぉ~』
広貴はわざと明るく答えた…。
けれども七海は……
「もう…教えてくれない……?わたし知ってるんだよ…もう私の命が長くないことも…広貴やお母さんがわざと私の前で明るく振る舞ってることも……。ねぇ……教えてくれない?わたしは残された時間を精一杯生きたいの……。」
広貴はどう答えて良いか分からなくなり黙りこんでしまった。
すると………
最初のコメントを投稿しよう!