第3章 ~本当のこと~

3/4
前へ
/27ページ
次へ
七海の母親と父親の相談の結果 七海に容態を告げることはやめた… 俺も七海の家族も 七海の前では わざと明るく振る舞うようにした。 だけど…… あれから 三週間近くたった頃に 七海が突然言ってきた。 「ねぇ…広貴?」 『どうした~?』 「…わたしは後…何ヶ月生きられるの…?」 『……えっ!? 何言ってんだよ~七海~! 変な事いいだすなよぉ~』 広貴はわざと明るく答えた…。 けれども七海は…… 「もう…教えてくれない……?わたし知ってるんだよ…もう私の命が長くないことも…広貴やお母さんがわざと私の前で明るく振る舞ってることも……。ねぇ……教えてくれない?わたしは残された時間を精一杯生きたいの……。」 広貴はどう答えて良いか分からなくなり黙りこんでしまった。 すると………  
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

294人が本棚に入れています
本棚に追加