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「ねぇ…?広貴…覚えてる?」
『…なにを?』
「私達が初めて会った時のこと…。」
『うん。覚えてるよ…忘れるわけないだろ…。』
「高校の入学式だよね…。私と広貴が初めて話したの…」
『ああ…。七海が体育館で転けたんだよな…?それで俺が手を差し出した…。』
「うん…。楽しかったなぁ……あの頃は…。」
そして七海は 俺らが
付き合ってきた中で
今までに起こった出来事を
ふりかえるように
話しはじめた…。
そんな七海の話を
聞いてるうちに
俺の頬に温かいものが
流れた…。
広貴は初めて
七海の前で涙を流した…。
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