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あれから… 6人は別々の車に乗せられた。 その内の1人…彩子はずっと震えていた。 優子が居ないとこんなに不安だなんて… 車に乗せられた途端、何故かアイマスクを付けられた。 隙間から少し外が見えるがどこなのかまでは判断出来ない。 目隠しで視界を奪われる… それだけでも怖いのに 1人ぽっちだなんて…。 「ママ…御免なさい…」 彩子は涙をながして呟いた。 30分程走っただろうか。 車が止まった。 おそらく到着したのだろう。 男に引っ張られ車を降りる。 暫く草むらを歩き、建物内に入ってから数分後に目隠しを取られた。 急に眩しくなり目を瞑る。 暫くして目を開けた彩子は驚愕した。 「な…!何よここ!」 目の前に広がる現実…。 彩子は檻の中に居た。
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