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12月31日午後3時15分 雄介は集合場所に少し遅れて到着した。 他の5人は既に到着している。 「遅いよ!」 と双子の彩子と優子が同時に叱咤すると 「まぁいつもの事だろ?慣れろって。」 と亮太郎が2人に静止を促した。 「ははは…彩子も優子も性格同じだから区別付かねぇな。それより…早く決めちまおうぜ!」 拓也が笑いながら自慢のツンツンヘアーをいじっている。 「あの…本当に実行するの?」 きっちり結った三つ編みを揺らしながら香織は眼鏡を上げた。 「香織今更ぁ?…やるよ!交通事故で死んだ貴士の分まで初日の出見るって決めたじゃない!」 優子がプンプンしながら香織を指差す。 「優子!とにかくさぁ…待ち合わせ決めようや。親に壱万円も払わせたら悪ぃし、何よりばれないのがベストだからな。」 雄介は悪怯れた様子もなく頭を掻いた。 「反省ないねぇ…にしても良くアタシが優子って分かったね?親も気付かないのに…」 優子も頭を掻きながら返す。 「俺には分かるよ。2人並んでれば直ぐに。」 雄介が微笑んだ。 分かるさ。 ずっと彩子の事好きだったから…。
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